絶対運命律

仏陀やキリストやメシアが世界を救うなんて微塵も信じた事なんて無いさ。
だって奴らは今この世に存在してないんだぜ?」


ユングという心理学者の祖の一人が唱えた「集合的無意識」という理論がある。
ネットで簡単に調べられるから興味のある人は是非とも調べてほしい。
この集合的無意識は、大まかに言うと全ての生物の精神は、深層意識の深い部分で繋がってるということだ。
間を更にはしょると、この世界の出来事に「偶然」というものは無いのだということ。
つまり「偶然」はすべて集合的な無意識の作り出した「必然」であるということだ。
偶然に見える人との出会いも、全てなるべくしてなった結果であるというものだ。
「袖触れ合うも〜」という諺もあるが、袖触れ合って言葉を交わしたのなら、その出会いには必ず意味があるのだということだ。


就職が決まった。
当初の理想とは違う業界での転職だ。
あれほど徹底的に落ちまくったゲーム業界とちがって、応募の段階から内定まで全てにおいてスムーズにあっけなく事が進んだ。
そう、コレも必然である。
人はそれを「運命」ということもあるだろう。


続く…


…続き


「神?神だって? 最初に罪を考え出したつまらん男さ」


「神」は信じないけど「運命」は信じている。
どんなに努力しても、どんなに注意を払っても、ほんの一瞬のすれ違いで永遠の別れになってしまうことがある。
どんなに努力しても「運命」という巨大な流れの前には、人は舞い落ちた木の葉のように微塵も抗う術すらもたない。
抗えないなら、上手くその波に乗るのが良いのではないか?
もちろん可能な範囲で舵を取らなくてはならないが。


この前、夜に新宿の某所に行ったときに軽い既視感に襲われた。
もちろん初めて行った場所だ。
その時はボロボロに疲れ果てていたけど確かに感じた。
どうやら件の大きな流れに乗っているようだ。
この先どこにたどり着くのかはわからないけど、成すべき事を成るままに成してして行けば、きっと目的の場所にたどり着けるはず。